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私が心理を学び始めた理由の一つが「家族連鎖を止めたい」と思ったことでした。
子ども達に私のような生き方をしてほしくないと思っていたからです。

どうやったら子どもたちが幸せになりますか?って聞いたら

「あなたが幸せになりなさい」って言われて、なんで?(はあ?)みたいな感じで若干斜めから構える感じだったのですが、行く先々で言われるものだからなんとかしようと考えました。なにをしたらよいのかわからなかったけれど、ひとつだけ心がけたことがあります。

それは日常生活で起こる小さな選択をする場面で『私にとって心地良いのか?良くないのか?』ってことを自分の心に聴くことでした。心が教えてくれるサインに耳を傾けてみる。
そして、イヤだなあと思うことは可能な限りやらない。イヤでもしないといけないことは、「イヤなんだなぁ。イヤでいいよ。そうだよね。」と自分で自分を受け止めるということでした。
やってみたら、周りの反応や自分の思考が気になってわからないことが多々ありました。

そんなときは「自分で自分のことをわからなくしなくてもいいよ」と言ってみる。そして、もう一度「それって、私にとって心地良いものなのか、良くないものなのか」と聴いてみる。
今まで、自分の気持ちとか言いたいこととか、欲求とか考えとかはそんなに大切じゃないって、重要ではないって思ってきたから、そこに意識を持っていくって決めないとなかなかできないものです。

脳ってね、質問を投げると答えを探す習性があるから「う~~~ん」ってなっても時間がかかって「あ!!!」って、ピンって答えが出るときがあるんです。それは、自分のココロの声とつながることができるチャンスの時。

はじめは、ちっちゃいことからやっていきました。例えば、シチューにするかカレーにするかとか、コーヒーか紅茶かとか、クッキー食べるかおせんべ食べるかとかね。食べ物ばっかり・・・(笑)AかBのどちらかを選ぶってのがいいですね。
つぎは、スケジュール。そのイベントやセミナーは、自分が行きたいのか行きたくないのかを感じてみる。。。
お金がないとか、時間がないとかではなく、ただ、感じてみる。

自分を幸せにするための一歩は感情と仲良くなることから始めるのがおススメです。まずは快、不快を感じて自分が選ぶということ。自分で決めるのは怖いけど、「~のせいで…とか」モヤモヤぐるぐるイライラが減って「よし、やってみよう!」が増えていくのを感じる。やらないことも自分の腹で決めたことだからスッキリと納得できることがわかってきて、今までなかったことにしてきた自分の中の大切な感情がみえてきて、自分の中でわからなくしてきたものが見えてくるようになって、私の気持ち、考え、価値感、言いたいことが大切なものになりました。
結果、自分自身を大切にすることが私の幸せにつながり、子ども達も自由に楽に生きられるようになることがわかりました。

湧きあがる感情をないことにしたり、見ないことにして、ふたをしたり、戸棚中にしまいこんでカギをかけているとね、ギューギューに押し込まれた感情が爆発して暴走してしまうんです。「ここにいるよ!!!」「私の存在をないことにしないで!!」ってね。そして、暴走した感情に支配され、振り回されることになりかねません。すべての感情に良いも悪いもなくてわきあがるエネルギーなので、抑えることは相当のエネルギーを必要とし、自分を消耗させてしまいます。

わたしという家の中には、感情だけでなく、思考や記憶、想念、親の価値感、自己像など、いろんな思いが住んでいるようなもの。それぞれの特性を把握し、居場所を与え、環境を整えていく、その家の管理人が私なのではないかと思うのです。
自己肯定感が低いと感じるとき、自分という家をもういちどよく見渡してみるとよいかもしれません。誰かの価値観や記憶が大きくなっていませんか。感情や自分の価値観がないがしろにされたり、卑下されたり、粗末に扱われたりしていませんか。自分の中にあるものを卑下せず、卑屈にならず、おごらず、高ぶらず、そのままの価値を自分自身で受け入れていけるといいですね。

負の家族連鎖も大切な私の中の一部分。ないことにしたり、見ないことにすることで幸せにはなりません。コンステレーションでは、もつれて絡まって凍って硬くなってしまった部分に光をあててみることで、ほどけたり緩んだり、解けたりします。すると自然に温かい流れがやってくるのを感じることができて、良い家族連鎖が見えてくるかもしれません。