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子どもを心からかわいいと思えない

その子だけをかわいいと思えない

子どもが言うことをきかなかったり、ジタバタ始めたりすると、子どもの泣き顔を見ながら手足を抑えつけていることもあります。

言葉では、ごめんね、仲良くしようねって、大好きだって言ってるけど、自分の心の底では愛情がわかないんです。

こんな私が母親なんて、子どもに申し訳なくて。。。

私は母親失格です。

私はどこがおかしいんでしょうか。

 

このようなご相談を受けることが続いています。

自分のどこかが変なんじゃないか、子どもを愛せないなんて自分はなんてひどい母親なんだろう、こんな私に育てられる子どもは不幸で申し訳ない、私じゃなくて誰か他の人に育ててもらった方がこの子は幸せになるんじゃないか、、、、

そうやってずっとご自身を責めてもがいて苦しんで、私のところに来られる方のほとんどが「子どもを不幸にしたくないから」「私のような人生を歩いてほしくないから」とおっしゃいます。

育児本や自己啓発本を読みまくり、スクールカウンセラーや育児相談、友人や両親へ相談し、あらゆる手段をやりつくして途方にくれていたり、人知れず思い悩んで苦しんで来られた方もいらっしゃいます。

そしてお話しを伺っていくと、自分が子どもの頃に欲しかった愛情を全部与えてあげたい、私が両親や祖父母達から受けとったイヤな思いを子ども達にはさせたくない、私が盾になって終わらせたいなど、とても献身的な母ゴコロが浮かび上がってくるんです。

今の私には、子どもの幸せを想う深い愛情が見えてきます。

母親として精一杯の努力と愛情を惜しまず与えているのに、なぜ、こんなに自分を責め苦しんでいるんでしょう。なぜ、子どもを愛せないと悩むのでしょう。

それは、悩みの本当の原因がなにかわかっていないからではないでしょうか。もしも原因がわかっていれば、どうすれば解決できるかも見えてくるので、言われようのないモヤモヤやイライラから解放されます。

それでは、どうやったら本当の原因が見えてくるのでしょう。

家族はつながっていますから、誰かひとりが悪いということはありません。夫婦だけでなく、母方父方の祖父母や曽祖父など、ご先祖様から代々続く家系のしきたりのようなものも影響してきます。私たちは外見だけでなく、良いも悪いもなく感覚や感情も引き継いでいるのです。

たとえば、子どもの頃から私の中にあった、『自分だけ置いていかれてしまいそうな怖さ』はセッションで元をたどると、おばあちゃんが若い頃におじいちゃんと死別した体験に基づいていました。もちろん科学的な根拠はありませんが、私の腹の底で合致したのです。言われようのない感情や感覚は、直接自分に関わりのない所からやってきていることがあります。ヒトは影響しあう生き物です。どんなに辛いことや悲しいこともないことにされたり、粗末に扱われているとそのままの状態で凍りついてしまうことになります。そこを見て居場所を作ることで滞っていた愛が解けていきます。

私たちは、本来、温かい支えを感じながら心が楽で自由にのびのびと存分に生きる力を持っています。

決して誰かを責めず、悪者にせず、判断しない方法で癒していけたら、自分を責めることなく、自分の感情を自覚しながらそれをうまくコントロールし、あなたらしく子どもへの愛を感じ表現することができるようになるかもしれません。

「いまはかわいいと思えないんだなあ」

「私はどうしても真ん中の子をかわいいと思えない傾向があるんだなあ」

そんな風に思えるようになったら、少し楽になりませんか?